VERSION2.0 2025/05/22更新
パコVS寧波、始動―。
POINT1
パコの目に宿る漆黒の意志?これまでもジョニィ、定助、豆銑に見られた冷たい炎のゆらぎが、ジョディオより先に描かれることとなった。
漆黒の炎ではないが、殺意の片鱗ではあると考える。7部以降に見られるこの描写は、無意識に炎に支配されていく恍惚の表情、苦悶の表情、あるいは今回のパコのような死闘を見据えた覚悟の表情に宿らされる。現時点、漆黒の殺意はジョニィだけのものであり、特別で異常だ。しかしながら本作のジョディオは、十分にソレを継承しているポテンシャルがある。ランズにおいて漆黒の炎が灯される時は来るのか。
POINT2
寧波のスタンドヴィジョン。亜人のような人型タイプであるが、ヴィジョン自体は動いて攻撃することはない、ドギースタイルのような「亜人(象徴)タイプ」の可能性も見受けられる。
パコとの生身の肉弾戦を期待してしまうが、はたして。
POINT3
メリルメイ「あんたらは…金額をすでに知ってここに来ているのか?」。ジョジョっぽい交渉と虚勢が入り乱れた駆け引き。そのスキをついて現れたパコが寧波に仕掛ける!
メリルメイ。いいキャラすぎて、なんならランズの真のラスボスでもいい。どういう展開になっていくのか、もうわからない。いずれにしても、次号は室内で5,6人が関わるスタンドバトルが繰り広げられるのかと思うとすさまじすぎる。
➡今回の表紙はジョディオが両手を挙げた通称ジョディオポーズ。絵のタッチについて9部はこれまでの部におけるゴシック調、黄金期、モダンアートを経てその全てを統括しつつ、色使いについてはアメリカン・ポップアートに寄せている気がする(なんとなく)。つまり時代がジョジョに追いつき、対してジョジョは折り合いをつけるかのように現代美術の領域まで踏み込んできた、という現状なのではないか。
PS.
井浦新氏が超ジョジョファンであったとは。高橋一生露伴、楽しみだ!
2025/5/19
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