本日2025.5.16発売の「岸辺露伴ジャンプ」― 実に数年ぶりに手に取り、二十数年ぶりに購入した990円の高級なジャンプ。紙質も厚さも週刊少年ジャンプそのもの。匂いも懐かしいし、手汗で表紙が若干湿り気味になったり、ややもすれば長時間読むと指にインクがつきそうなところも健在だ。ジャンプサイズで読む岸辺露伴というかジョジョはノスタルジックで本当に慕わしい(しかし保存するならウルトラジャンプの紙質の方がよっぽど適していそうではある)。
特典は、計300名に当たるJOJO特製リングノートの応募券。
掲載内容としては、目次は以下のとおり。
エピソード♯16 懺悔室 P5
エピソード♯05 富豪村 P55
短編小説 くしゃがら P103
エピソード♯08 D・N・A P121
エピソード♯09 ザ・ラン P187
PART4 チープ・トリックその⑤ P245
PART4 チープ・トリックその⑥ P265
エピソード♯02 六壁坂 P285
エピソード♯010 ホットサマー・マーサ P351
PART4 ジャンケン小僧がやって来る!その⑤ P425
PART4 ジャンケン小僧がやって来る!その⑥ P444
エピソード♯06 密漁海岸 P465
筆者が考える本誌最大の特典は、ジョジョ絵の変遷をジャンプサイズで堪能できること ―これに尽きる。
絵のタッチを西洋美術風に、勝手に区分けすると
後期四部(PART4 チープ・トリック、ジャンケン小僧がやって来る!)
盛期五部(エピソード♯16 懺悔室)
バロック七部(エピソード♯02 六壁坂)
印象派八部(その他)
であり、この全てを一冊で堪能(しかも露伴という同一人物を追想しながら)できるのは、確かにこの「岸辺露伴ジャンプ」だけだ。
【※ゴシック一部➡ゴシック二部➡中期三部/後期三部➡中期四部/後期四部➡盛期五部➡盛期六部(マニエリスム)➡バロック七部➡印象派八部(モダンアート)】
ところで先目次の掲載順は実写版のエピソード順(懺悔室は巻頭カラーという名目で先頭。近日公開の映画も楽しみだ)の様子。確かに原作においても、個人的に面白い順ではあったので妙に納得した(やっぱりツートップは懺悔室と富豪村。くしゃがらも小説版で一番面白い!)。
今回新たな発見としては、当時別冊マーガレット掲載のD・N・A(2017)。久々に読むと思いのほか、良い話だと感動した。
最後に。関係ないけれど、六壁坂(2008)はその名称の由来について、たしか作者は「なぜか覚えていない」みたいなコメントをしていた。七部アニメ化にあたって「ゾンビ馬」。これもおそらく同じ理由な気がしてならない。そしてとても良いネーミングだと思う。
first post 2025/5/16
★関連考察リンク
➡JOJOLION 【THE ANSWER】:KARERA EFFECT
*過去主義と未来主義についての考察
*未来主義に特化した解釈
*実践的な討究と結論
➡ジョジョリオンは詰まらない エピソード4【THE QUESTION】
*視点を変えた分析と評価